中性洗剤、アルカリ性洗剤ときたら、次は 酸性洗剤!

酸性洗剤を使うのは難しい

酸性洗剤はどんな洗剤?どんな種類があるのでしょう?

すぐに浮かぶのはこんな洗剤です。

酸性洗剤 サンポール イメージ


「サンポール」等は古くからCMもやっていてとても有名です。

酸性洗剤はいろいろな箇所に有効ですが、その扱いはとても難しいです。

まったく知識がない状態で使用すると、対象となるものを破損させてしまうこともありますので注意が必要です。


酸性洗剤の用途 例えばトイレの場合

尿石はご存じでしょうか?

昨今とてもトイレをキレイにされているご家庭が多いのですが、古いトイレの溝の内側等、びっしりと茶色い汚れが付着している場合があります。

底の部分に固まっているのも見受けられることがあります。

この茶色くこびりついたものが尿石で、硬くてなかなか除去できません。


尿石・・・・尿に溶けているカルシウムイオンが濃縮、炭酸などと反応、カルシウム化合物として便器の内側、配管の内部に付着・沈積したもの(Wikipedia)です


酸性洗剤は種類が多いのですが、例えばサンポールはそんな尿石を落とすトイレ用洗剤です。

尿石はアルカリ性なので酸がアルカリを溶かすわけです。




サンポールは家庭用洗剤で、PH値は約1。クエン酸(約2)よりも強く、塩酸が9.5%含まれています。

※一般に6より低いのが酸性

ハウスクリーニング業者はさらにその3倍ほど強力な尿石除去剤を扱うこともありますので、取扱いにはいつも気をつけております。

カルキ、サビも酸性を使って除去しますが注意が必要

尿石に限らず、アルカリ性の汚れは酸性の洗剤を使用すると除去しやすくなります。

蛇口の付け根部分に白く固まった汚れ(カルキ)等にも有効です。

専用の酸性系の洗剤や薬剤を塗布すると表面が緩まり泡が吹き出して反応します。

とても強く反応しているようで、実は表面のわずかな部分のみ溶けている状態なので、しつこく塗布する必要があります。

ただし、洗剤によっては金属を黒く変色させてしまうので要注意です。


酸性洗剤はカルキやサビの除去に有効ですが、洗剤によっては一定時間付着すると金属を黒く変色させます。変色しない酸性の洗剤を使用して用途によって使い分けないといけません。

強度によってはタイルの目地や大理石、コンクリート表面も溶かしてしまうので注意が必要です。

またタイル等素材によっては表面のカルキを溶かして白ウキが除去できるかと思いつつ、浸透している内部のカルキの成分が噴出して来る場合もあります。表面が濡れているとキレイになったように見ますが、白ウキは完全に乾かないと確認ができず、結果的に逆に見た目が悪化してしまうということにもなりかねません。


酸性と塩素系漂白剤は絶対に混ぜないこと

さらに大事なのが、

・酸性洗剤は塩素系漂白剤と絶対に混ぜないこと

「まぜるな危険」といいますが、酸性洗剤と塩素系漂白剤が混ざると有害な塩素ガスが発生します。

これはおかしな表現ですが、いわゆる口臭のニオイ?がします。


かつて在宅の浴室のクリーニングをした際のことですが、浴室のカビが気になっていたお客様が誤った知識で壁一面にサンポールを塗ったそうです。もちろん、まったく落ちなかったとおっしゃっていました。

本来カビを除去するのは塩素(カビキラーやハイター系)なので酸では反応しないのですが、サンポールを流すことなくカビキラーをスプレーしていたらと思うととても怖くなりました。

事故になりかねまねませんので絶対に気をつけないといけません。


トイレ用洗剤をドラッグストア等のお店で見ると、酸性系の洗剤と塩素系の洗剤が混在しております。

昨今ウィルスに気を遣うことが多いので除菌目当てに塩素系の洗剤を購入する方も多いと思いますが、同時に尿石除去の酸性系の洗剤を使用しないようにしなければなりません。

お掃除イメージ




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