【フランチャイズ失敗】ハウスクリーニングは参入障壁が低いけど②

僕が体験したフランチャイズでのハウスクリーニング研修

僕の加盟したハウスクリーニングのフランチャイズについて

【フランチャイズ失敗】ハウスクリーニングは参入障壁が低いけど①

【フランチャイズ失敗】ハウスクリーニングは参入障壁が低いけど③

僕が加盟したハウスクリーニングのフランチャイズですが、本業は洗剤や床材を仕入れて販売する会社でした。

2~3種類のブランド名を持っており随時開業者を募集、自社の洗剤を加盟店に販売しつつブランド使用料とホームページ掲載料を振り込ませるというシステムでした。

ブランドが2~3種類と申しましたが、特に違いはなく研修も一緒だったようです。たまたま見た募集媒体が違っていただけだったのかも知れません。


僕が加盟したブランドの特徴は、

・開業費が安いこと

・取扱い品目が多いこと

・研修期間が短いこと


研修期間は約1週間。短く学んですぐに開業できるのも売りでした。

加盟金に含まれる事業ノウハウを勉強するのが研修で、

座学+実習+営業研修

そんな内容でした。

1週間で事業ノウハウを覚えられるほど世の中甘くはないのですが、服装は私服でOK、時間は10時~17時頃まで。予想以上にゆるいなと感じたものです。



フランチャイズ研修風景



ハウスクリーニングのゆるい研修が始まった

都心のマンション内にある本部事務所が研修の会場を兼ねていました。

研修初日。

会場となる部屋に通されると、関西弁の男性が演説よろしく若い研修生さんになにやら大声で説明しています。

活気あるなあと思ったら、なんと関西弁の男性が研修生、研修生だと思っていた若い人が指導員さんでした。

その他、すでに原状回復をやっているという男性と僕の3人で初日がスタートしました。
※追記:先日この原状回復をやっている男性と7年ぶりに酒を飲みました。

座学が始まります。


会場のホワイトボードの前で若い指導員さんが研修を取り仕切ろうとしますが、なにかを話すたびに関西弁の男性が横やりをいれます。


『それは〇〇で、僕もやったことあるな~』『そうそう、あれは大変だった。僕も去年な、それやって~』

といった具合で、研修はなかなか進行しません。


そんな調子で2時間くらい経過しました。

ちなみにその関西弁の男性は施工業的なことをやっており、その後もLINEで自分の作業した写真を唐突に送ってきたものでした。自己顕示欲が強い人だったのかと思います。だからどうした?と思ったものでした。

通り一辺倒な座学が終わり、お昼をはさんでエアコンクリーニングの研修。

部屋の中の3台のエアコンを使って研修は進みます。

エアコンはダイキンと日立とパナソニック。パナソニックはお掃除機能付きでした。


エアコンクリーニングの研修がはじまる




エアコンクリーニングの研修が始まりました。


まずは指導員さんが見本を見せます。


『ここのビスをドライバーで外して、ここを外すとカバーが取れて・・』

プラスとマイナスのドライバーを器用に使ってカバーを外します。

そして養生。

ビニールマスカーを貼って巻いて。

関西の男性は終始横で解説をしています。

この人が本当に迷惑でした。


エアコンクリーニング養生
初めての分解は難しかったです。



エアコンカバーの取り外しは難しかったです。

しかし、世に出回っているエアコンはこの研修で外した3種類のわけもなく、ましてやお掃除機能付きなんてどうなるのだろうと先々不安を感じて質問したところ、


「あとは現場で慣れていくしかありません」


たしかにその通りですね。

しかしその現場は一般の家庭なわけで、失敗は許されません。


最後は噴霧器で水をシャーっと流します。
洗剤の使用は省略されました。なんの洗剤をどこにかければよいのかもわかりません。
それを3人で一回ずつやって、終了!


「すみません、終わりですか?」

「はい、これで終わりです」


これで客先に行けるんだろうかとあらためて不安になりました。

後日、もっと練習をしたいと本部に申し出たところ、研修料金は一回分との説明でした。


営業面が不安な方もしっかりサポート?浴室クリーニングは風呂洗い?



my home イメージ



そんな調子で日程が消化されていきます。どの科目もそんな調子で、指導員さんも同じ人です。

研修生が2日目、3日目と徐々に増えてきました。中途採用で異業種から本部に入社した人も混じって受講しています。

ちなみにこの新入社員の人が3か月後に指導員になっていました。



何日目でしたか、営業研修が始まりました。

本部の現役営業マンが出てくるのかと思いきや、いつもの若い指導員さんが部屋に入ってきました。

どうも営業をやっているようには見えない彼が、ハウスクリーニングの営業について語ります。

「一般家庭・商店・オフィスがリピート客になります。」

「宣伝は、ホームページ、チラシ」

「ポスティングはマンション・団地・個人宅に配布」

「新規オープン時にあいさつを兼ねてチラシを配る」

「アフターメンテナンスを提案する」


こんな内容の話が1時間続いて終了。

『研修では直接客先に電話をして、もし受注できたら即売り上げに』と資料に書いてあったのですが、それはやりませんでした。


指導員さんにそのことを尋ねると、『聞いてみたのですが、それは今はやらないそうです』とのこと。

『営業面が不安な方には営業研修でしっかりサポートします』と資料に書いてあったのですが。





ハウスクリーニング以外にもリペア、鍵交換、床材の研修も受けましたが、エアコンクリーニング同様『外して付けて終わり』という流れは変わらず、浴室とレンジフードなどは完全に省かれました。

いや、時間がなくなったのか忘れてしまったのか。


後日研修終了後、さっそくレンジフードクリーニングと浴室クリーニングの仕事の紹介があり、困り果てて指導員さんに尋ねると、レンジフードの外し方だけ教えてくれました。

油の落とし方は本人も知らなかったようです。

浴室クリーニングは本部担当者にどうすればよいのか尋ねてみました。

心配ありません、ただの風呂洗いですよ、なにごとも経験です、と言われました。

浴室用洗剤をスポンジにつけて泡立てて風呂釜を洗う光景が目に浮かびました。


つづく



リペア道具一式
数万円支払って購入したリペアセット。いまだに日の目を浴びていません


 

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