価格表に出てくる帖 畳について
ハウスクリーニングに限らず、たとえば床(クロス)のクリーニングの料金を知りたくて調べてみると、
「帖(じょう)」
という単位が出てきます。
ハウスクリーニング会社のホームページを見ますと、
床ワックス剥離 33,000円/12帖とか、フローリングワックス/1,000円とか。
かと思えば、
20㎡(平米)以下/20,000円という表記もありややこしいものです。
ところで、
「畳」と「帖」、どちらも読み方は「じょう」。
「畳」をつかう場合と「帖」を使う場合、知らない人は別の単位かと思ってしまいがちです。
これらの表記について整理してみたいと思います。
帖 畳は同じか?和室だから畳、帖だから洋室
四畳半の下宿、六畳一間のアパート、
古い流行歌にありそうですが、かつての日本の住居は和室がメインで、畳を何枚使うかをその部屋の広さの基準としていました。
なので、もともとは「畳」でした。
しかしながら、畳ではなくフローリングが主体の洋室でもかつては「畳(じょう)」を用いていました。
やがて、畳(たたみ)という文字が和室をイメージしてしまうことから、洋室と区別するために「帖(じょう)」が使われるようになったといわれています。
また、不動産の広告では「帖」と使われることが多いようです。
ハウスクリーニングにおいても、ほとんどが帖です。
基本的に「畳」も「帖」もおなじであると考えて大丈夫です。
ちなみに、傾向としては「畳」ではなく「帖」を単位として使う方が増えているようでもあります。
また、和室は〇〇畳、洋室は〇〇帖とこだわる場合もあります。
畳(たたみ)の面積は一律ではない
帖から離れて、いったん畳(たたみ)についてのお話しです。
畳の面積はけっこうややこしいものです。
畳は大別すると4種類、
・京 間(きょうま) : 本間とも。近畿地方
・中京間(ちゅうきょうま) : 名古屋を中心とする地域
・江戸間(えどま) : 関東周辺
・公団間(こうだんま) : 団地間とも。集合住宅。
※中京間は東北でも使われているなど、例外もあります。
そしてそれぞれサイズが違います。
参考に、それぞれの面積ですが、
・京 間 : 0.955 × 1.910 m (1.82405平米)
・中京間 : 0.910 × 1.820 m (1.6562平米)
・江戸間 : 0.880 × 1.760 m (1.5488平米)
・公団間 : 0.850 × 1.700 m (1.445平米)
なんと、地域によって差があります。
おなじ6畳一間でも、地域によって広さが違うということです。
しかしながら、ひとつだけ共通点があります。
タテとヨコの比率が、1:2
これは基本的に同じです。
さて、比率は同じでもサイズが違うのは問題がありそうです。
そもそもこれは、畳の大きさを基準に家を作るか、家を作ってから畳を作るかの建築上の関係だそうですが、
いずれにせよ、人がひとり寝れる広さが基準となっているそうです。
最近は平均身長も伸びているので、妥当かどうかはわかりませんが。
結局、1帖は何平米なの?基準は中京間、帖は1.65平米
さて、畳の面積は地方によって違うのですが、
畳のサイズでもっとも普及している中京間が基準となって、
0.910 × 1.820 m = 約1.65 ㎡
ということで、
1帖の面積は、
1.65平米
と覚えておけば間違いないです。
ちなみに、坪という単位もよく使われますが、
1坪は3.3平米
つまり、2帖分です。
おぼえやすくなると思います。
(※端数を決して 0.9 × 1.8 m = 約1.62平米 これも使われています)
まとめますと、
1坪=2帖=3.3m²
と暗記しておくと便利です。
そもそも帖 畳も目安で考えるべき
・京 間 ・中京間 ・江戸間 ・公団間
それぞれのサイズが微妙に異なり、代表で中京間のサイズを基準にして
1帖(畳)= 1.65平米(㎡)
とてもアバウトです。
もし仮に、
「22㎡」
といわれてもピンときませんが、
約13.3帖
(22㎡ ÷ 1.65 ㎡ = 約13.3) ※1.65㎡ は1帖
と置き換えたら、
6帖(畳)の部屋を思い浮かべて、
だいたい2部屋よりちょっと広いくらいの面積なんだな
とイメージがわきます。
そんなふうに考えればなんとなく部屋の広さが浮かんでくるかと思います。
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