【注意】素材を変色させてしまう洗剤について

こんなはずでは!苦労して掃除したのに洗剤で素材が変色、台無しに。

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洗剤で素材が変色してしまうケースがあります。
変色したり退色してしまったり。

気に入っているデザインの衣類を洗濯したら色落ちしてしまった時と同様、心理的ダメージも大きいものです。

先ごろ知人より、サンポールでキッチンシンクを磨いたら変色してしまったという連絡がありました。YouTubeにアップされていた動画を見てさっそく試したとのことです。

同様の報告が他にもあったのか、サンポールの販売元である大日本除虫菊株式会社(キンチョー)のホームページでは、現在以下のようなアラートが表示されます。

サンポール警告文


事態を重く見たメーカーがさっそく告知をしたのでしょう。

大日本除虫菊株式会社 サンポールのページです

【洗剤と変色】 ステンレスと酸性洗剤

キッチンで酸性の洗剤を用いたら黒っぽく変色してしまった

酸による変色
ステンレス浴槽の酸による変色



キッチンの蛇口の付け根には白いカルキが溜まりやすく、そのカルキを除去する際に酸が有効になります。
カルキ部分に酸を塗布すると表面が発砲してカルキがほぐれます。
専用の酸性洗剤であれば大丈夫なのですが、尿石や水垢除去を目的としたサンポール等トイレ用の洗剤を使用して放置すると、すぐに流さないと変色することになります。


仮にシンクの部分であれば耐水ペーパー等を使用した研磨でごまかせる可能性もありますが、蛇口に付着したまま放置すると、黒く変色して補修できない状態になります。
蛇口自体にもカルキが付着している場合があるので、除去しようとして酸性の洗剤をむやみに使用しない方がよいかと思います。


カランに付着したカルキ

キッチンのシンクなど、酸をかけて磨けば一時的にキレイに見えるようになりますが、水分が完全に乾燥したらすっかり元に戻って見えるということがあります。
ムキになって塗布して放置すると変色させてしまうことがあるので使用前にラベルや説明書をよく確認することが必要です。

また、ヌリッパーなど塗り置きのできる酸性洗剤もあります。


ヌリッパーはプロ用の洗剤です。塗り置き可能とはいえコーティングに影響を及ぼす場合もありますので使用には注意が必要です。


【洗剤と変色】 フローリングと洗剤

フローリングにアルカリ性の洗剤を用いたら白っぽく濁ってしまった

フローリングにアルカリ性洗剤を直接吹きかけたら白っぽく変色する場合があります。
これは表面のワックスにダメージを与えたからです。

フローリングにコーティングやワックスがかけられている場合、アルカリ性の洗剤を使用して放置すると、溶けて変色してしまうことがあります。フロアコーティングは強度があるのですが、塗布してかなり時間が経過している水性ワックスの場合ですと、家庭用弱アルカリ性の洗剤でも溶けてザラザラになってしまうこともあるので注意が必要です。

ワックスが溶けた部分は濁りってボロボロになり、慌ててこすり続けると中途半端にワックスが剥がれてきりがなくなります。


以下の写真はワックスが経年により中途半端にはがれてしまった状態です。
弱アルカリ性の洗剤で拭いてもワックスが剥がれやすい状態で、ここまでになったらワックス剥離剤を使用して表面全体のワックスを除去しなければきれいになりにくいです。


ワックス剥がれ


フローリングになにもコーティングがされていない『無垢材』の場合は、洗剤によりシミになってしまう場合もあります。この場合フローリング自体がダメージを受けかねませんので、水を多用することなく固く絞ったウェスで拭くか、軽く中性洗剤を使用する程度にしておきます。

【洗剤と変色】 アルミとアルカリ性洗剤

アルミ製の窓サッシにアルカリの洗剤を使用したら変色した

アルミ製の窓サッシにアルカリ性の洗剤を使って掃除したら変色する場合があります。

アルミサッシは通常、表面に保護剤が塗られているのでアルカリ性の洗剤で洗っても新しいうちなら大丈夫です。しかし古くなっていくと、保護剤が弱くなりアルカリ性洗剤により色落ちしたりはがれてしまうことがあります。

たとえば、アルミのおべんとう箱を食洗器に入れて洗ったら、白く変色ということを聞いたことはあるでしょうか?

食洗器に使う洗剤は弱アルカリ性です。古いアルミ製の弁当箱がアルカリにより、表面が白く変質してしまったことになります。

弁当箱や鍋などのアルミ製品には、表面にアルマイトという薄い膜に覆われていますが、この膜はアルカリ性に弱いです。
アルマイトが剥がれてアルミがむき出しになると、水酸化アルミニウムが出てきますが、この水酸化アルミニウムが白く変色した部分です。


レンジフード内部のシロッコファンについても強いアルカリの洗剤を使用すると、ものによっては表面の亜鉛コーティングが変色してしまいます。

これらの変色を元にもどすのは無理ですので気をつけないといけません。

もっとも、シロッコファンやアルミサッシにおいては極端にひどい油やヤニの汚れを除去するためにあえてアルカリの製材を使用する決断もあります。

変色しやすいレンジフードの部品


アルミを黒く変色させてしまった場合

例えば強いアルカリ性の洗剤を使用してアルミ製品を黒く変色させてしまった場合、磨けば改善する場合があります。

黒く変色したレンジフィルターカバー

古いレンジフィルターのカバーです。これをアルカリの洗剤を使用してきれいにしようとした結果、真っ黒く変色してしまいました。

レンジフィルター磨き後

水で流しながら磨くと表面の黒い色素が流れて改善していきます。もちろん表面の擦りキズは避けられないので、その商品次第となります。

磨きに使用するものは耐水ペーパーや市販のスコッチブライト等のナイロンたわしが便利です。

アルミを白く変色させてしまった場合

コーティングするという手があります。

アルミに限らず、濡れた状態だとキレイなのに完全に乾くと白い汚れやムラが目立つようになることはよくあります。であれば、濡れた状態をキープすれば表面上の問題は解決するという発想です。
アルミステンクリンをウェスに塗布して磨き上げれば、ベトつかずウェット感を出すことができるので良い質感を保つことが来ます。
これはカルキの白ウキ等、色々と応用できます。
少し値ははりますが、有効な一品です。


【洗剤と変色】 大理石とアルカリ性洗剤・酸性洗剤

大理石の水垢を落とすために酸性洗剤を使って、シミができてツヤが落ちてしまった

大理石や御影石は掃除が大変です。

玄関では外の汚れがしみこみ、お風呂場では水垢やカビの汚れがついてしまいますが、洗える洗剤は限られてしまいます。

大理石の主成分は炭酸カルシウムで、酸性にもアルカリ性にも弱いです。

水拭きが無難、もしくは中性洗剤、弱アルカリ性洗剤もOKといわれていますが、たとえ弱でもアルカリ性洗剤を使うときにも注意が必要で、なるべくうすめて使うのが無難です。

お風呂場の水垢には酸性洗剤を使いたいところですが、大理石や御影石はとりわけ『酸に弱い』です。

大理石にはとても細かい無数の穴があいていて、そこから染みこんだものがカビや菌などが増殖する原因となります。

酸性洗剤が石に染みこむと、ツヤがなくなりシミができてしまいます。

高価な素材ですので、とりわけ気をつけたいところです。


塩素系酸性


汚れが落ちないと試そうとしてしまいがちです。そして様々な洗剤や強い薬剤を使用してみたくなるものです。その際に知識がないことから変色や破損等の事故が発生することもあるので、用途に合わせた種類と強度を選ぶのは大切なことです。




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