インフルエンザ、ノロウィルスにも！塩素の力で消毒、その殺菌効果は知っておいて損はないです
浴室の黒いカビに塩素系の洗剤を散布して、３０分間放置したらガンコだった黒いカビがキレイになります。
これはけっこう楽しい体験なんでぜひ活用してみてください。
この場合の塩素系洗剤は、例えばカビキラーとかカビハイター等ですが、ピンポイントでキッチンハイターを使っても同じ効果が得られます。
使用後はよく水で流してください。
カビ取りとしての塩素系の洗剤は、使い方次第で汎用性がありとても便利です。
とくにウィルス対策には有効です。
実は消毒に使われる塩素、ノロウィルス対策にも
家族の健康管理にとても気を遣う主婦の方など、ご主人が帰宅して直接居間に入って来るのを嫌がります。『洗面所で手を洗ってから入って！』というやりとりはよく聞いた話です。
新型コロナウィルスが蔓延すると、マスクと手洗いはすっかり日常となり今に至っています。
ウィルスはやっかいです。
ノロウィルスなど嘔吐下痢症のウィルスにやられてしまったら、身体の水分を奪われて危険な状態になることもあり、特に高齢者には死活問題になりかねません。子供はどこでもらってくるかわかりません。
そんなときに、ウィルス対策として塩素の消毒は有効です。
聞いたことがある方もいらっしゃるかもしれませんが、ノロウィルスに感染して嘔吐してしまったとき、二次感染防止のための消毒に塩素が推奨されています。
身近にある塩素系洗剤
とはいえ塩素といわれても手軽なイメージはないです。
『塩素といっても、そんなものうちにはないよ』と思うかもしれません。
しかし、ハイターとかカビキラーは名前を聞けばすぐに思い出すと思います。
これらが塩素系の洗剤です。
嘔吐だけでなく、当然糞便などにもウィルスは混じっているので、塩素はカビ掃除だけでなく消毒液としてトイレで使うことも有効です。
手っ取り早い消毒方になります。
※酸性の洗剤と絶対に混ぜてはいけません。
室内で塩素を使うとニオイがきついので希釈する
塩素系カビ取り剤にふくまれる次亜塩素酸ナトリウム、これがウィルスの消毒に効きます。
つまり殺菌作用です。
そのままではニオイもきついので希釈して使います。
調べてみると５０倍とか２５０倍がよいとのことです。
ノロウィルスの塩素の消毒液について、５００mlのペットボトルを使って説明します。
塩素系カビ取り剤を、ペットボトルを使ってウィルスの消毒用に希釈
ノロウィルスの消毒液の作り方です。
使用するのはキッチンハイターで大丈夫です。
衣服や器具などのつけ置き、トイレの便座、ドアノブ、手すり、床等の消毒・・・・２００ppm（２５０倍）
便や吐物が付着した部分の消毒・・・・１，０００ppm（５０倍）
ということは、
（ハイターの原液が約５％の次亜塩素酸濃度として、）
２００ppm ＝ ２５０倍の希釈
５００mlのペットボトルを使うとして、キャップ半分弱（約２ml）を５００ｍｌのお水に加える
１，０００ppm ＝ ５０倍の希釈
５００mlのペットボトルを使うとして、原液キャップ２杯（約１０ml）を５００ｍｌのお水に加える
このような要領で消毒液を作ります。
ついでに、ペットボトルのキャップは１杯約５mlというのも覚えておいたら便利です。
空気中への塩素の噴霧消毒は意味がないし危険
インフルエンザの消毒にも、ノロウィルスの消毒にも使える塩素ですが、使い方によっては悪影響もあります。
くれぐれも対象となるところにだけ塗布してください。
塩素は皮膚への刺激が強いです。ニオイもきついので、それで気分が悪くなるなんてことがないように。
また、空気中への塩素の噴霧消毒は意味がないし危険です。
次亜塩素酸ナトリウムを主な成分とする哺乳瓶消毒剤の希釈溶液を、超音波加湿器に入れて園児のいる保育室空中に噴霧していたところ、すぐに止めてもらったという事例があります。
インフルエンザの空気感染を目的とした対策だったそうなのですが、毒性を考えると非常に危険という理由です。
園児が感染しないようにあれこれと心配して考える保育園の方の気持ちもわかりますが、その空気を吸って過ごしていたらと思うとこわい話です。
ジアイーノはどうなのか？
Panasonicがジアイーノという次亜塩素酸 空間除菌脱臭機を販売しています。
次亜塩素酸を揮発させて除菌・脱臭・加湿をする製品です。
これについての安全性について確認してみました。
それによりますと、
『次亜塩素酸は濃度が高すぎると取り扱いに注意が必要ですが、本製品から揮発する次亜塩素酸は空気中の塩素ガスの環境基準（0.5ppm）
（※１）より低く、有人空間での使用に配慮した濃度となっております。
（※１）EUリスク評価書より
現在、空気中に放出する次亜塩素酸の安全性に関する規格基準はないため、当社は独自基準を設定して試験を行い確認しています。
本製品で実施している各種試験および関連情報を以下にご紹介します』（HPより）
との説明が記されておりました。詳しくは以下のURLから見ることができます。
https://panasonic.co.jp/hvac/pes/info/important/20060201.html
定期的なお掃除には塩素系カビ取り剤ですっきり、消毒にも、希釈した塩素系カビ取り剤を使ってとりあえず安心ですが、使い方には注意が必要です。
こまかい準備と対策で、家族が健康で過ごせることをお祈りいたします。
２０２４年１月２２日（改）
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