ハウスクリーニングには必要不可欠、レンジフードやキッチンのガンコな油汚れを落とすにはコレ!
アルカリ性洗剤
アルカリ性洗剤は、直接油に反応して汚れを落としていく洗剤です。
正確にいうと、油分と反応して石鹸になるといいましょうか。
どんなにこすってもおちないレンジフードにこびりついた油よごれが、例えるなら、『溶け出す』のです。
これはちょっとした驚きです。
僕も最初は、
ああ、落ちる~~ !
と感動したものでした。
pH値はpH11以上。
これって、けっこう強い数値です。
強いということは、それだけリスクもあります。
まず、
色落ちの危険があります。
レンジフードのカバーなどもそうですが、強いアルカリ性洗剤をあまり薄めずにゴシゴシやると、塗装が剥げてきます。
もっとも、あまりに古いものは塗装がういてしまっているのでやむを得ないばあいもあります。
これを見てください。
先にお伝えしておきます。
汚れが落ちるのが面白くて、いろいろためしてしまったんですね。
ちなみにこれ、もともと赤かった鍋のふたです。
縁の部分とか取っ手には油汚れがびっしりでした。
汚れは落ちたのですが、色も落ちてしまいました。
油汚れのひどいものは、希釈したアルカリ洗剤に漬け置きして洗うことが多いです。
レンジフードのファンや部品なんかはよくやります。
そこに一緒につけてみた結果です。
要注意です。
※アルミにアルカリ洗剤を使うと、アルミニウムが腐食するのでやめましょう。
これ、実家の洗浄後のレンジフードのカバーです。
真っ白くなりました。
正直、もとが何色だったかわからない状態です。
ひどく油でよごれてしまったら、油を落とすために塗料を犠牲にるすのも仕方がない場合があります。
もっとも、塗料浮いてしまって、やむを得ない場合も多いです。
手荒れに注意!
直接肌につけてはいけません。
痒み、湿疹がでます。
ひどいときは、すりむいたみたいになってしまい、ひりひりします。
ハウスクリーニングをやっていると、たまにあるんです。
手袋取ったあとに拭きなおしたくなったりすることが。
そんなとき、スポンジにアルカリ性洗剤をつけて、ゴム手袋をつけないでやっちゃいます。
めんどくさいから(笑)
かつて、100均ショップで買ったビニール手袋をつけてレンジフードを洗っていたとき、手袋が破れてしまい、そのまま続行していたのですが、
そのときは最悪でしたね。
翌日、手はガサガサ、痛くて痒くて、おまけに擦りむいたみたいになってしまってかなりつらかったです。
夜は痒くて痛くて眠れないレベルでしたよ。
手についた油汚れを落とすため、強力なアルカリ洗剤を手につけてこすりつけて洗っていた同業の先輩を見たことがありますが、こういう猛者もなかにはいますけど、一般の方はしてはいけません。
油汚れは台所だけではないんです。お風呂でも活躍!
油汚れというと、どうしても食べ物を焼いたり炒めたりする台所を思い浮かべますが、
実は風呂場にも油汚れはつくんです。
身体から出る皮脂。
これも油です。
油にはアルカリ性洗剤が効く、この理屈はここでも活かせるんです。
マンションの浴槽など、エプロンカバーがはずせる場合、その裏側にはカビがいっぱい。
あと、そのカビにもアルカリ性洗剤が効きます。ただし、カビとりについてはさらによいやりかたがあるので、それはまた別の機会に。
中性洗剤との中間、弱アルカリ性洗剤
洗剤も多様化してきて、アルカリ性洗剤も個性的なものが出てきました。
弱アルカリ性洗剤です。
中性洗剤 pH値はpH6.0以上~8.0以下。
アルカリ性洗剤 pH値はpH11以上。
これに対し、弱アルカリ性は、pH8.0以上~11.0以下。
といわれています。
主に色落ちの影響がない衣類をあらう洗濯洗剤に使われます。
中性洗剤では落とせない衣類のガンコな汚れを落とすのにいいんですね。
お風呂場にも使われます。
汚れた場所、用途に合わせて、リスクをよく知った上で上手にアルカリ性洗剤を使っていけば、お掃除も楽しくなります。
その洗浄力はためしてみて損はないです。